今更ながらの話題ではあるけれど・・・
宮崎の口蹄疫問題には心を痛めています・・・。
昨日は少しまとまった時間ができたので旧八郷町に行ってきました。用事を済ませ、前から気になっていた鈴木牧場さんを訪ねました。
牛乳を生産している牧場で、ヨーグルトやチーズも作っている意欲的な牧場。でも僕としては、鈴木さんの言葉の端々に、牛さんたちへの熱い愛情を感じるのです。
経済動物ですからいかに生産効率を上げるか、というのは優先順位が高い問題となります。しかし相手も人と同じ動物。いかに気持ちよく過ごしてもらうか、という視点は大事なものです。
牛さんも病気になるけれど、できるだけ薬に頼らずに済むように、与える飼料で工夫していて。飼料は畑で自給していますが、その畑の土をいかに豊かにするかに心を砕いています。
健康的な牛乳は、健康な牛さんから搾られる。
これは、専門家でなくても想像がつく話ですよね。
では、健康な牛さんはどうやって育つのでしょう?当然、口から入ってくる食事に大きく影響されます。その食事=飼料は、自給していれば畑から得られますから、健康的な土から得られることになります。その土をいかに作っていくか、ということに長年研究してこられたことを伺いました。
そのような環境で育ってきた牛さんたちは、簡単には病気にもならないそうです。
だって、”健康”なのですから。健康な牛さんたちは、病原菌にも簡単にはやられないのです(人も同じですね)。
宮崎でも同じ。殺処分となったエリアに住んでいた牛さんたちの中にも、牧場単位で全く口蹄疫になっていなかったところもあったらしい。
それはなぜ?
健康だったから。健康に気を配ってきたから。
そうやって細心の注意を配ってきて病気にならなかった牛さんすら、線引きされたエリアの枠内にいたということで、殺すことになってしまう。農家の方の、苦悩を想像するだけで、
・・・切ないです。