先々週の日曜の話となるけれど、
『ミツバチの羽音と地球の回転』というドキュメンタリー映画を観てきた。
言ってみれば反原発の映画であるが、自分たちの生活をいかに守るか、という内容でもある。
原子力発電は国策となってしまっていることもあり、また、電力会社はマスコミの大スポンサーでもあることから、原発に不利な内容は報道されないことが多い。
たとえば、昨日まで名古屋で行われていた「生物多様性条約に関する国際会議(COP10)」の会期中に、山口県祝島では上関原発建設のために中国電力、経産省が埋め立てを強行しようとして住民とせりあっていたそうです。
この祝島という海域は、歴史的にも自然環境的にも、非常に豊かな土地だということです。
原子力発電所が、電力会社が言うように安全なものだとしても(1千万歩譲って言っている表現ですが)、埋め立て工事で自然環境が損なわれる事例は数知れずあるわけで。世界が注目する会議の間に、その目の端にも入らないところでは真逆の行為が国家権力で行われていたことを、メディアが報道しないなんて、、、
なんか、許しがたい。いったい、なにやってんだ メディアは?!
反対派住民は28年続く抗議行動の中で、当然ながら署名を集め、お上に出したそうです、その数なんと100万人(!)。
でも、単に参考意見としてしか扱われなかったようです。
映画の後には監督のトークセッションも行われたのですが、「この国の民主主義とはどうなっているのか?」という言葉が胸に残りました。
アンダーグラウンドな映画であるわけですが、真実を映しているものだと思います。
自然環境の破壊の問題のみならず、放射能の内部被爆から来る健康の問題や、行政や大会社のあり方の問題、電力自由化の問題など、いろんな内容を提起してくれます。
監督は、「ドキュメンタリー映画は、観る人に最終的に希望を与えなくてはいけない」と話されていました。
僕は、いったい何ができるだろう?
いろんなことを考えさせてくれる映画でした。
お勧めです。機会があれば、見てください。
つくば市内だと、おそらく「
ツクろーかる」ブログで予定が出てくるかもしれません。