相変わらずブログ更新は滞りがち(^^;)。今週末に研究会師匠にお会いすることになるので、その前にせめて1本。
そして既に時期外れになってしまっているのだけど、ほうろく灸について。
一年で一番暑いとされる夏の土用の丑の日に行う行事で、素焼き(=焙烙・ほうろく)の皿を頭に載せ、その上でモグサを燃やす灸を言います。
お寺さんで行うことが多く、祈祷と一緒に行い、「頭痛封じ、夏負け、夏バテ防止のご利益」があるそうな。
頭上には「百会(ひゃくえ)」というツボがあり、このほうろく灸はココを刺激することを意識しているのだと思います。
百会は、百(=たくさん)の経絡(気の流れる道筋)が集まる(=会)ツボとして臨床的にもよく使われるもの。実際、頭痛や頭がボヤーッとするという訴えなどによくお灸します。お灸をすると、「スーッと冷たいものが流れる」「頭がスッキリした」などと言われることがあり(言われないこともあるんだけど)、使う頻度が当院では多いです。
とは言え、陽気が非常に強いこの時期に、身体の一番高い場所で熱(=陽気)を加えることを疑問視する専門家もいますが、僕はやってみたいなぁ。興味本位なんですけど(爆)。
一応、理屈付けしてみると、「陽極まりて 陰となる」という考えがあるので、一番暑い時期に陽気を高めることで陰気を増させ、自然治癒力として身体を冷やす作用を鼓舞することになるのかな、と考えています。
でも、のぼせやすい人や頭痛真っ只中の人には注意して行うこととなります。
さて、焙烙を買ってこなきゃなぁ。